美容鍼は線維芽細胞と表情筋に刺激を与えることを目的としています。
私たちの肌は「表皮」・「真皮」・「皮下組織」の三層から成り立っています。皮膚の本体ともいえる「真皮」にコラーゲン・エラスチンといったタンパク質でできた線維が網状構造を形成し、その間にヒアルロン酸などの保水成分が存在し、水分をたっぷり含んだスポンジのような構造で皮膚の弾力性を支えています。
これらの成分を生み出しているのが線維芽細胞です。
線維芽細胞は真皮細胞を作るだけでなく、壊れたものを修復したり、古くなったものを分解しています。
線維芽細胞の働きが悪くなればコラーゲン・エラスチンが変性することで弾力を失い、ヒアルロン酸が失われることで水分が減少し、真皮細胞は緩んだ状態となり、皮膚にシミやたるみが現れます。
表情筋は顔の目や口、鼻などを動かす筋肉で、顔には30種類以上の筋肉があります。
体の筋肉は骨と骨をつないでいますが、表情筋は皮筋と呼ばれ骨と皮膚を繋ぎ、関節を跨がないことが大きな特徴の筋肉で、相互に作用することで人間の複雑な表情を作り出すことを可能にします。
線維芽細胞は刺激を与えると細胞分裂する働きがあり、鍼を刺すことで線維芽細胞の細胞分裂を促し増産させることでコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸に対する働きを活性化させて肌の潤いを取り戻し、表情筋も触診でお互いに引っ張り合ってバランスの取れていない筋肉を特定して刺激を与えることで本来の表情を取り戻すように治療します。 |
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